2015年11月11日

12,無資格マッサージ - 厳格に無資格問題へ対応して来なかった代償が、乳幼児の命まで奪ったのか?

「赤ちゃん整体」と称して、乳幼児に無免許でマッサージを施術したり、「ベビーマッサージ」と称して指導したりしている「子育てサポート」の組織や「整体師」「セラピスト」が増加しており、親にとって我が身より大切な子供の死亡事故も発生しておりますので、もはや看過出来ない問題であります。

無免許で他人の乳児にマッサージを施術する事自体論外ですが、私たち有資格者でさえ、生業としてマッサージの指導をする権限など与えられていないのに、指導する者自体、何の保健医療資格があって指導しているのでしょうか?

親に業務として乳児のマッサージを指導するのであれば、保健師や助産師が指導するべき事でしょう。

それが十分対応出来ないのであれば、私たちあん摩マッサージ指圧師が、医師でなければ許されていない、あん摩マッサージ指圧行為を分業しているように、保健師や助産師に準ずる法的に保健医療知識が担保される分業資格制度を設けるべきだと思います。

対価を得て指導している以上、おせっかいな近所のおばちゃんが、善意で赤ちゃんの扱い方を教えているのではないのですから、何の法規制もしないで放置するべきではありません。

最初に起きた新潟の事故で起訴されていれば、少なくとも大阪での事故は避けられた可能性が高い筈です。
これもまた、旧厚生医務局長通知の、誤った解釈を修正しないまま、無資格者を野放しにしてきた、厚労省の失態による犠牲者なのです。

同一人物の施術で、幼い二人の尊い命が奪われれば、施術との因果関係があるだろうと庶民感覚では思いますが、庶民感覚と法律は必ずしも一致しません。

それだけ治療や施術に関する事故は、因果関係を立証するのが難しいので、ベビーマッサージに限らず、大人でも無免許施術のリスクをよく考えていただきます様、お願いいたします。

■読売新聞(関西版)の記事転載:17,無資格マッサージ - 「免疫力高める」首ひねり

■You Tube:【大阪】首ひねって曲げる「ズンズン運動」で乳児死亡、NPO理事長(57)逮捕

■MSN産経ニュース:乳児マッサージ後死亡 大阪府警、NPO代表を任意聴取

■MSN産経ニュース:マッサージ受けた乳児2人が死亡 子育てNPO代表、新潟で不起訴

●平成27年3月26日に起訴されました!

■読売新聞:乳児施術を業過致死罪で起訴…別の2人体調崩す

■MSN産経ニュース:「笑顔、眠る姿、寝返り…すべてが愛おしかった」…赤ちゃんマッサージ、遺族コメント

●ベビーマッサージ公判ニュース

■MSN産経ニュース(2015/04/28):「ズンズン運動」で乳児死亡、被告は認否留保 大阪地裁で初公判

■MSN産経ニュース(2015/06/08):男児うつ伏せマッサージ窒息死、元NPO法人理事長に起訴相当 検審

■読売新聞(2015/06/10):施術で男児死なす、元NPO理事長が事実認める

■MSN産経ニュース(2015/07/14):「おわびと償いの人生歩みたい」…乳児施術死、禁錮1年を求刑 「ズンズン運動」元理事長に

■読売新聞(2015/08/04):施術で乳児死なせたNPO元理事長に有罪判決

■MSN産経ニュース(2015/08/04):「判決軽すぎる」生後4カ月男児亡くした父、「ズンズン運動」乳児死…元理事長、猶予付き判決に

●新潟の事故でも逮捕されました!

■MSN産経ニュース(2015/08/05):1歳児窒息死疑いで逮捕、「ずんずん運動」判決後

■Yahooニュース(2015/08/06):「ずんずん運動」元NPO理事長を業過致死容疑で逮捕 新潟地検

■MSN産経ニュース(2015/10/26):「ずんずん運動」男児死亡 元理事長に検察が禁錮1年求刑 大阪での死亡は8月に有罪確定済み

■MSN産経ニュース(2015/11/19):「ずんずん運動」新潟の男児死亡で元NPO理事長に有罪判決

このような事故の恐れを未然に防ぐための法的ガイドラインが免許制度であり、民間手技療法だとか、名称のゴマカシで野放しにしてきた結果、必然に起きた事故であります。

乳幼児であれ大人であれ、国民の生命に区別はありません。法律に基づかない手技療法を野放しにする事が、国民の生命にまで危害を及ぼす事実が明確になったのですから、もはや子供騙しの屁理屈で、取り締まりを放棄する事は許されません。

又、この事故で禁固刑が確定した以上、民間手技療法と言うカテゴリーを、何の規制もしないまま野放しにしておく事が、健康に害を及ぼす恐れどころか、生命までも奪ってしまう恐れがある事を、司法の場で立証された事になります。

この事は民間手技療法が、法規制されているあん摩 マッサージ 指圧よりも、健康に害を及ぼす恐れがある事を証明しております。

報道によれば、ご遺族は民事訴訟に入るとの事なので、民事訴訟では医業類似行為を禁じている、あはき法第十二条や無免許業務を禁じている第一条も参照法条にしていただき、このような法律に基づかない民間手技療法を、何の規制もしないまま無法地帯にしておく事が、
『公共の福祉に反しないのか、職業選択の自由だけで容認されるべき職業なのか』、改めて憲法論まで問題提起していただきたいと願っております。

因みに『赤ちゃん整体』で検索してみて下さい。
『脳性マヒ、小児マヒ、ダウン症、筋ジストロフィー、自閉症、発達障害、学習障害、集中力欠如……etc』

整体やカイロプラクティックで、これらの病気が改善されるのであれば、世界中の小児科医が、整体やカイロプラクティックを治療に取り入れないのは何故でしょう?
藁をも縋りたい親心に、騙されるなと言うのが酷というものです。

●大阪事故ではご遺族が民事訴訟に入りました!

■MSN産経ニュース(2015/09/25):「ズンズン運動」死亡男児の両親が慰謝料など5200万円求め提訴 神戸地裁


最終編集日:2015/11/19:オリエンタル 院長
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posted by オリエンタル院長 at 22:45| 無免許マッサージ問題