2016年01月17日

規制緩和の落し穴

どうもどうも、啓蒙 | 無資格マッサージ | 肩こり | 腰痛 | 五所川原市リフレッシュ治療院の鍼灸師 ・ あん摩 マッサージ 指圧師のオリエンタル院長です。

今日で阪神大震災から21年ですね。震災で亡くなられた方々、及びスキーバス事故で亡くなられた方々のご冥福を、先ずはお祈り申し上げます。
小泉政権時代、規制改革が掲げられ久しいですが、規制改革 = 進化で暮らしが豊になったのでしょうか?

長野県軽井沢町で14人が死亡したバス転落事故では、国が定める基準を下回る運賃を旅行会社から提案され、基準運賃より8万円下回っている19万円で請け負っていたとの事です。

これは小泉政権の規制緩和で、運送会社が急激に増え、過当競争の戦国時代に突入し、旅行会社の無理な求めに応じなければ、運送会社は仕事がもらえないパワハラが一因でもある事故だと思います。

もちろん事故を起こした運送会社の法令を守らない管理体制が発覚したり、運送会社に重大な責任があるのは当然ですが、単に運送会社の責任だけでは根本的な解決にはならず、制度自体を見直さなければ今後も起こり得る事故です。

【軽井沢スキーバス転落】「雪が少ないので低運賃で」 基準額下回る運賃 キース社がトラベル社に提案か

又、法令があってもチェック体制が整っていなければ意味がありません。性善説など通用しない社会なのですから。規制緩和であまりにも数が増え、きちんとチェック機能が対応出来ていないのが実態でしょう。

そう言えば、小泉政権の規制改革と重なり合うように、手技療法の業界も「リラクゼーション」「ボディケア」「もみほぐし」「手もみ」などと言った、名称まやかしの無資格マッサージが急激に増えてきたのもこの頃からであり、健康被害が増加してきたのです。

今日ご来院いただいたお客様が、市内にある家族だけで営んでいる昔からの小さな○○食堂が閉店してしまい、時代の流れとはいえ個人事業の店がなくなるのは残念だなと言っておりました。

近くにはイトーヨーカドーや新しいお店が次々と増え、経営が厳しくなったのだと思います。

オリエンタル院長が子供の頃は、個人経営のお店が主流の地域社会でしたが、テレビは○○君のお店から、ラーメンは○○さんのお店で食べるとか、地域の繋がりで経済も回っておりました。
今でもまだそういう繋がりはありますが、大規模店が主流となった今では希薄になってきたように感じます。

何でも規制緩和と言えば良い事のように思われますが、力のある企業に弱小企業が、法令に背いてまで受け入れなければならないような規制緩和では、決して豊かな社会とは言えません。

posted by オリエンタル院長 at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 院長注目記事・NEWS
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